生徒作品展入賞作品の紹介①(板金溶接科)
1月10日、11日にJR新宿駅西口広場イベントコーナーにて「職業訓練校生徒作品展'18&匠の技展」が開催されました。
この生徒作品展は、都内における都立職業能力開発センターなどの職業能力開発施設で学ぶ生徒の日頃の訓練成果の発表と技術力の高さをPRすることを目的としたものです。そこで、生徒の作品を公開・展示するとともに審査を行い、優秀な作品を表彰しています。
大田校からは4点の生徒作品が入賞しました。
今回は板金溶接科の受賞作品「リリエンタールⅦグライダー」について紹介します。
【リリエンタールⅦとは】
1894年、ドイツ人オットー・リリエンタールが、弟のガスタブを助手にして製作した世界で初めて空を飛んだ一人乗りグライダーです。飛行実験回数は約2100回、通常100m以上も滑空し、最大飛行記録は1分間で、飛距離は275mです。その後、1903年、ライト兄弟がエンジンを積んだライトフライヤーで初めて空を飛んでから115年が経ち、現在の航空機が完成しました。
この作品は、当時のデッサンや写真等を基に、出来るだけ忠実に再現しました。
1/20の縮尺サイズで、ステンレス鋼(SUS304)を使用しています。設計・切断・加工・組立て・TIG(ティグ)溶接・仕上げ等、習得した様々な技法で完成度の高い製品に仕上げました。
TIG溶接とは、アルゴンガスを使用し、タングステン電極からアークを発生させて金属を溶接する方法で、ステンレス鋼やアルミニウム合金等を溶接する時に用いられる高度な溶接技法です。
完成品
板金溶接科では、鉄鋼・ステンレス鋼やアルミニウム合金などの板金加工や各種溶接法、レーザ溶接・切断及びCAD/CAM操作などについて学びます。
興味のある方はぜひ見学にお越しください。